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リールのメンテナンス
SHIMANO-BIOMASTER編
分解好きの人なら一度は思い立つリール分解メンテナンス。 実はラジコンも好きな僕も思い立ち
過去に数回ですがリールの分解メンテナンスを実施!
無計画にリールを分解し ヾ( ̄ω ̄;) 「コレ、何処だっけ」とか、パーツが余ったりして、結局は
釣具店に持ち込んだ経験もあります。 本当は内部分解までせずに注油とグリスアップで十分な
メンテになり、それ以上のメンテナンスはメーカーにお願いしたい所です。
どうしても自分で整備したい人の為に、リールの簡単メンテナンスを紹介します。
【リール分解メンテナンス注意事項】
・ 細かいパーツ、部品等を無くさない為にも整理整頓をしましょう。
・ 超物凄い不器用な人は分解メンテナンスはお勧めしません。
参考リンク ≫ ダイワ製品の修理・メンテ ≫シマノ製品の修理・メンテ
・ 全てを自己責任で行える方。 (メーカーは分解整備を推奨していません)
(-ω-;)管理人は失敗した経験あり。(メーカーにバラバラで送ると少し高く5000円位でした)
【リール分解メンテナンス必須工具類】
・ キッチンペーパーなどの油を吸える紙類。 毛が抜けないボロ布など。
・ オイルとグリース。ギア用のグリスなど、少し粘度の高いグリスもあると便利。
・ パーツ洗浄剤(300円位)もあると便利ですが、無ければオイルでも可能。
・ ドライバー類、レンチ類。 (ネジに合うドライバー類)
・ ネジゆるみ止め剤(個人的には使用しませんが)
・ 綿棒と爪楊枝。 古いオイルの洗浄などに使用します。
・ パーツの順番をメモするメモ帳と、パーツ表(無ければメーカーサイトで入手可能)
≫ダイワ精工パーツ検索 ≫シマノのパーツ検索と価格
バイオマスターの分解メンテ説明
まずは外観の清掃を簡単に済ませてから分解作業に入りましょう。 綺麗なら良いのですが
砂やゴミが内部へ入るのを防止する為でもあります。
!ここまで読んでオイルとグリスって何? と言う人は分解はしない事!
(1)先ずはスプールを外します。
ギザギザのスプール受けとその前に座金が数枚ありますので取り外します。この部分は
ドラグが効いた際に「チキチキ」音を出す部分ですので、古いグリスをとって新しいグリスを
塗りましょう。 *゚∀゚)ノ あの音質は大事だよね〜。
スプールの裏側の掃除と、メインシャフトも掃除しましょう。 先端のネジキリ部分やスライド
している部分のグリスは意外と汚れてますので新グリスを忘れずに♪
(組み立ての際に塗ろう!)
(2)ラインローラーパーツの分解清掃(写真右)
ラインローラーは最も汚れているパーツです。分解して清掃してベアリングにはベアリング
専用オイルを少しだけ注油します。 バイオマスターのラインローラーは固定軸とボルトを
あわせると8個のパーツです。
他のリールでも多くの部品から構成されていますので、バラバラにして清掃する場合には
順番を判るようにばらしましょう。 メモメモッ!
※ボルトが(固い)固定されている場合には分解は止めて外からオイルを!
※固定ボルトの先端が赤ければ、ゆるみ防止剤が塗られています。
(3)アーム部分の分解(ローラー側)
ラインローラー側のアーム部分の分解はボルト1個を外すだけ。 バネカバーを外すとベイルを
動かす際に効くバネ(黄色矢印)が見えます。 (緑矢印)の針金レバーはリールを巻くとベイルが
自動で戻るのを作動させる針金です。 ずり落ち易いので注意しましょう。
バネ部分は外さずにグリスを補充して閉じます。(粘度の高いチューブグリスなど)
更に分解するとベイルをカチッとロックする音出ピンなどがあります。 意外と細かいパーツが多く
分解しても注油だけにした方が無難! (ボロッとパーツが落ちる部分なので注意です。)
(4)アーム部分の分解(反対側)
この部分は動くだけの部分ですが、細かい砂や異物を噛みこむとジャリジャリ感が嫌な部分。
2個のボルト(黄色矢印)を外すとボルトがありますので意外と簡単に分解できます。
黒いカムシートとベールアーム側を掃除してグリスアップします。 その際にアーム側には
ゴミ(グリス)を溜める部分(赤矢印)がありますので汚れていればホジッテ掃除して
グリスアップします。
(。-ω-)個人的にはこの部分へは少し粘度のあるグリスを塗っています。 塗りすぎるとゴミが
付き易くなるので注意しましょう。
(5)ハンドルの掃除です。
クリップ等の先端を曲げた物を用意。(白丸) ハンドルのキャップに差し込んで引っ張ると
抜けます。 奥にあるボルトを外すとハンドルが抜け、ブッシュ類・座金・ベアリングが数個
あるので順番を忘れないようにします。
メモメモッ! 洗浄後はベアリングに注油をしましょう。
ハンドルが付いていた軸部分(黄色矢印)も掃除して薄くグリスを塗ります。 その先に
根元部分には特に細い糸やゴミが巻きついている場合が多いです。
(6)いよいよ内部のメンテナンスへ
スパナ(10)かモンキーレンチを使って回転枠を固定するボルトを外します。 取り外すと
ローラークラッチが見えます。
この部分への注油は禁止されていますので注意です。
(7)リールの本体ボディを外す。
ここまで分解すればボルト3個でボディが外れます。 リールフットの付いてないカバーの
方が外れます。
※ボルトの長さが2種類あるので注意。
※ボルトにあったドライバーを使用して外しましょう。
(8)リール内部の整備開始
リールボディを取るとリールの主要部分が覗きます。 通常メンテナンスは全く分解しなくても
注油キャップからピニオンギアとマスターギアの接合部分へグリスアップが可能です。
※給油キャップからの給油について
内部には最初はグリスが塗られていて、このグリスの多さや粘度でも回転のフィーリング
が変化します。 CRC-556などはグリスを洗い流すので給油はお勧めできません。
スプレー式オイルも少量ならグリスが柔らかくなり効果がありますが、何度もスプレーを
しているとグリスが流され、カラカラと安っぽい回転になったります。
ゆっくり取るとボディからベアリングが外れ、マスターギアの上に乗った状態で現れます。
ベアリングとマスターギアの間に座金があるので注意します。 メモメモッ!
(9)マスターギアを抜き取ります。
マスターギアを抜き取ります。 反対側にもベアリングがあります。 構造的にはマスターギア
を両側のベアリングで支えている訳で、この部分のベアリングもばらさなくてもハンドルを外せば
給油可能なベアリングですね。
(。-ω-) 徹底的に洗浄する人はベアリングを洗浄してグリスを給油するのですが、個人的には
リール専用オイルを少量か、リール用グリスを塗ります。
(10)内部洗浄&グリスアップ
マスターギアは洗浄剤でブシュ〜と掃除します。 直ぐに乾くので旧グリスを洗浄して新グリス
を塗ります。 欠けや傷が無いか点検しておきます。
ピニオンギアは外さずに古いグリスを取りましょう。 僕は爪楊枝でほじり、綿棒などで取ります。
クロスギアはスピニングのスプールを上下させる重要なパーツ。出来る範囲で綺麗にして
グリスアップします。
同じくガイド棒をスライドして摺動子が動きますので綺麗にしてグリスを塗りましょう。
ボディ後ろのボルト(白丸)を外してカバーを取れば、ガイド棒も抜き取り可能です。
個人的にはこれ以上分解すると組み立ての自信が無いのでしません。 可能な範囲で
旧グリスを取り新グリスを塗ります。 スプレー式ではなくギア用などのチューブ式グリスを給油
しています。
※この部分への異物混入には注意。 布の繊維などにも注意して洗浄・グリスアップを!
(11)新グリス塗油&組み立て
グリスを給油後に組み立てを行いますが、ボディの接合部分へ薄くグリスを塗りましょう。
密着して水を弾きますので防水パッキンの役目にもなります。
自分のメモ書き、リールの図面を見ながら組み立てていきます。 ボルトや座金を余らせ
ないように慎重に組み立てていきます。
ボディに固定するボルト類は強引に回すとねじ山を削るので慎重に!!
普段では手が届かないような細かい分も掃除する事で引き締まり、綺麗になったような
気がします。
(・з・; ふうぅ〜 何か登山の後のような、成し遂げた感に満足出来る瞬間ですね。(大げさ)
リールの各部を試運転を兼ねて回してみる。
(*´∇`)ノ う〜む!スムーズ!! 失敗していなければギアにグリスが噛んでシットリとした
巻き心地になっている筈です。 しかも軽いのにシッカリ回転するので、ワンランク上位のリール
になったかとも感じる程です♪ クリクリ回してグリスを馴染ませます。
今回のバイオマスターなどは比較的簡単に分解が出来ますが、やはりここまでの分解は
自己責任が伴います。
分解大好きな人には堪らなく好きな作業なはずですが、普通は分解をせずに出来る範囲の
メンテナンスをする程度で十分です。 特にシマノ製は注油口もあるのでメインのギア周りへの
グリス注油も凄く簡単に出来ます。
普段のメンテは自分で出来る範囲で行い、定期的にメーカーにメンテナンスしてもらうのも良い
と思います♪
メーカーの推奨は、回転時の異音・違和感を感じた場合。 定期時は半年に一度とありますが。
半年に一度はちょっと…多い?(使用頻度などもある)。
ヾ( ̄д ̄;) う〜む…やはり分解までするメンテナンスはメーカーに出すべきかなぁあ〜。
メーカーも分解整備は推奨してませんし。
(最後に言うなって!!)
<リールメンテ関連用品の豊富なお店>
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