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釣り場で聞いた少し怖い話

 第7章( 二十六話〜   )


釣り場で聞いた少し怖い話  怖い話・第二十六話  不思議な通話 釣り場で聞いた少し怖い話


 この話は、渡船店で時々会う釣り人から聞いた話です。
 直接的なオバケとか、心霊現象の様な話ではないのですが、不思議な話で
あとから思い出せば出すほどによく判らない体験だそうです。
 幽霊を見てみたいわ!と言う豪快な人ですが、唯一の不思議体験だそうです。

 話を聞いた日から5年ほど前(2010年頃になる)、渡船で渡り何時ものように
半夜で釣りをしていたそうです。 特に狙う魚も決めずに電気ウキの釣りをして
いたそうです。
 肌寒くなってきた晩秋の頃で、チヌかメバルでも釣れれば良いなと思いながら
磯の釣り場に渡っていたのです。 
 秋と言えば釣れる魚も増えるので渡船店は、いつもより客が多く通いなれた釣場
は先客が居ました。 そこであまり渡らない磯場だったそうです。


 夜の8時半を過ぎた頃に、自分が釣っている場所から20メートルほど向こうの
暗闇にチカチカと点滅する何かを見つけました。 ここには先客は渡っていないと
聞いてたので別の渡船店からの釣り客かと始めは思っていたそうです。
 風もなく波もない日で、1時間ほど釣りをしましたが全く釣れません。 それよりも
気になったのが、ずっと岩の間でチカチカしている明かり。電気ウキか懐中電灯と
思っていたのですが、雰囲気が違います。
 なんだろう…? 懐中電灯か、漁師さんの漁具の照明?
 薄暗いながらも月明かりもあり、そこに人の気配も感じませんでした。

 どうにも気になったその人は、20m程なので行ってみる事にしました。
 釣り人なら少し釣果などを話してもいいか…程度の気持ちでした。
 
 岩の上を慎重に歩いていくとやはり釣り人の気配はありません。 それどころか
人の気配すらありませんが、岩の隙間にチカチカと光る灯があります…、

 「あッ携帯か」

 思わず言葉が出たそうです。点滅する照明は携帯電話のモニターでした。
 いわゆるスマホではなく昔ながらのガラケーで、それ程に古いタイプではなく
防水なので壊れずに流れ着いたのでしょうか?
 岩の間に挟まる様に転がっていたのです。
 携帯を拾い上げると小さい着信音と共にモニターに「着信中」の文字。
 携帯を忘れた人か、その知り合いか? どちらにしても、こんな場所に忘れて
いるので困っているだろうと思い通話ボタンを押したそうです。
 
 「もしもし」
 「…」
 「もしもし〜」
 コポコポ…と曇った雑音の様な音しかしません。
 壊れてると思った瞬間に、

 「…●…●●…●●…」  聞き取れないような音でしたが、何か名前の様な
言葉を繰り返しているようでした。
携帯電話
 「もしもしー、●●さん?もしもしー?」
 「…●●…」
 良く聞き取れませんでしたが、それでも名字が聞こえましたので携帯電話は
持帰る事にしました。

 その人は帰宅中にある交番に携帯電話を届けたそうです。 深夜と言う事も
あり警察官は当直の人が一人だけで
 「壊れてますね」
 「いえ、鳴ってましたよ、電話で●●さんと言う名前が聞こえましたから」
 拾った状況、場所、連絡先などを伝えて帰って寝たそうです。


 翌日は休日と言う事もあり、昼過ぎ頃に起きた時に、警察から電話があった
そうです。
 電話の持ち主は1週間程に、携帯電話を拾った場所から20q以上離れた
釣り場で行方不明になった人。 家族からの捜索願もあり、今朝に携帯電話を
拾った場所付近で遺体で見つかった事。 潮流が早かったのか、捜索範囲外
だったのでもしかしたら外洋に流れて見つからなかったかも、何よりも、
その人が伝えた●●さんと言う名前が一致していた事で、発見されたと言う事
でした。

 「あ、あの…私が聞いた名前は誰がしてきたんですか?」
 「携帯は壊れてましたので、たぶん雑音か何かかと思われます。」
 「…い、いや、でも…」
 警察官の壊れていたと言う説明に訳が判らない気持ちでしたが、また遺族から
連絡があるかもしれませんとの説明があっただけでした。

数日後、遺族から電話があったそうです。
 一通りの挨拶を終えて、思い切って電話があった事を聞いてみたそうです。

 携帯電話はその後に電源が入るようになり、落水したと思われる時刻からの
履歴類は何も残ってないそうです。

 「かなり流されていたみたいで、もしかしたら同じ釣り人のあなたに、助けを
求めたのかも知れませんね」と言い電話を終わりました。

 その時に、あのコポコポと言う雑音は水の中、波が掛かる雑音だったと
気が付きました。

 霊感も何も感じた事はない人で、幽霊・妖怪などは全く信じていない人なの
ですが、この不思議な体験は忘れられないと言う事でした。
 
もしかしたら、私たちが知らない不思議な事はあるのかもしれないと教えて
くれました。


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 釣り場に渡る前に渡船店で聞いたこの話…
 (゚Д゚; 怖くて釣り行けんわッ!となる人も居て笑えました。
  ↑ これは僕。
 その釣り場には今でも時々は渡るそうですが、凄く良く釣れるようになった
ので秘密の場所だそうです。 





釣り場で聞いた少し怖い話  怖い話・第二十七話  朱色の桟橋 


 良く釣れるのですが釣り人があまり居ない釣り場…。 そう言った釣り場は
確かにあります。 流れの関係で危険だったり、寂れて灯が無くなったなど
理由は様々ですが、何となく気持ち悪いとか薄気味悪いので釣り人が避ける
と言った理由の釣り場も多くあります。
 数年前にそんな釣り場で釣りをしていて、怖い体験をした釣り人の話を紹介
しましょう。

 メバル釣りを良くしている「M」さん。 最近はルアー釣りも多いのですが昔は
電気ウキで良く釣りをしてました。 少し涼しくなってきた頃、その日も家族が
寝る頃から釣りに出掛けたそうです。
 真っ暗な磯釣りでも平気なMさんですが、二度と行きたくない釣り場について
話してくれました。
夜の釣り場
 休みでもないのに釣り人が多い日。
 良く行く釣り場が満員状態で釣りになりそうにありません。 結局釣り場を
探すようにウロウロする事になりました。

 車で走っていると…、海沿いに港の様な灯があります。
 「こんな所に港なんてあったっけ?」
 良く通る道でしたが、海沿いにある灯が見えました。 決して明るくはあり
ませんが真っ暗闇よりは釣りがし易いです。

 通りから少し外れた細い道でした。 住宅が立ち並ぶと言っても空き家が
多いです。 更に奥には大きな港がありますが寂れたと言うか…あまり
使われてない港と言うのが一目でわかります。
 それでも数件の家からは灯ももれており安心したそうで、近くに車を止めて
釣りを始めました。

 薄暗い漁港で船は使われてない様な木造船や、明らかに朽ちた小屋
が並んでいます。 流れない潮…濁ったような海水でしたが小魚の姿は
確認できます。
 港の奥には浮桟橋がありました。 停めてある船も無く、使われてない様な
感じがしました。 ポツンと薄暗い灯が一つだけ。
 なにより釣り人は誰も居ません。

 Mさんは桟橋のすぐ脇にエサを入れる様にして釣りをしていました。
 …
 釣れそうにありませんが、しばらく釣ってみてから今夜は早目に戻ろうと
考えてました。

 「桟橋の下に何かいるな?」
 藻が密集している桟橋の海面下、ちょうど桟橋の下側に位置するあたりで
エサを狙うようにチヌの様な魚がウロウロします。
 懐中電灯を当てると魚体が見えそうな水深。

 釣り好きなMさん。 メバルねらいですが、釣れそうな魚なら取りあえず
釣りたいのが釣り人と言う物。 少し本気で狙ってみたのですが、一向に
食い付く気配有りません。

 何だ?クラゲ?
 桟橋の下から時々飛び出す物を確認しようと懐中電灯を当ててみます。

 カニか?
 カニの下腹の様に見えた白い物体は、桟橋の藻の間を掴む様に動く
真っ白な指だったのです。 あまりにも真っ白な指に血の気を感じません。
背筋が凍る恐怖を感じた瞬間、桟橋の下から人の様な顔が”ニュッ”と覗い
たそうです。 真っ白な顔で男とも女とも判りません。 ただ、判るのは
覗いた顔は’死人’と言う事だけでした。
 海中なので溺死しているとかではなく、あまりにも白い手と顔は、血の
気を全く感じない真っ白の物体だったのです。
釣り場の怖い話
 「うわっあっッ!!」
 自分でもビックリする様な大きな叫び声をあげていました。
 のけ反るように腰を抜かしたMさん。 一瞬、夢を見ているような感覚に
大慌てで車へ逃げました。
 転がるようにして逃げるMさん。
 エイか何か?… 発砲スチロールか… あれは見間違いでは無かった
のかと自分に言い聞かせるようにして桟橋を渡ったころ…、

 ビシャッ!と言う音に振り替えると、桟橋によじ登ろうとする真っ白な
人影を見てしまったそうです。
 全身びしょ濡れでベットリと貼りつくような長い髪。 真っ白なふやけた
様な皮膚は一目で”死人”だと判ったそうです。 
 「ぎゃあぁ」 見間違いだったかもと言う僅かな思いも、今度は無くなり
ました。
 夜の不気味な釣り場
 一目散に家まで逃げ帰ったそうです。

 翌日、釣具をほったらかしで逃げた事に気づき、釣り場へ戻る事に。
 一人ではとても戻れないMさんは、信じようとしない嫁を釣れて行きました。

 昼間に釣り場に着くと人の気配こそありませんが、何のことは無い釣り場
です。 恐る〃桟橋に行くと一人の地元の人が釣り竿をクーラーボックスを
持って来てくれていました。
 「すいません、それ私のです…。」
 「ああ、あんたのか。釣り道具だけだから、また誰か海に落ちたのかと
思ったよ。 これから警察に届けようと思ってたところだったよ」
 「ああ、どうもありがとうございます。 …、また…とは、以前にも落ちた人が
居るんですか?」
 その元漁師と言う地元の人が教えてくれました。
 海流の影響か、渦を巻くような流れになる時があり、そうなると桟橋が
変な揺れ方をする。 その為に漁師や釣り人の落水事故が昔から
耐えない桟橋だったそうです。 そんな事故が多いので幽霊を見た…とか
引きずり込まれそうになる…、海から這い上がろうとする死体を見た…
などなど噂は絶えませんでした。
 桟橋の構造の為か、水流が下側に潜る様に流れるため、落水者は
決まって桟橋の下で引っかかって見つかったそうです。
 
 
 しばらくして少し離れた場所に大きな漁港が出来たので大半の船は
そっちへ移動してしまい、今ではこの港に泊める漁船はなくなりました。
 いつしか忘れられたように寂れ噂も聞かなくなっていたそうです。
 

 Mさんは昨夜みた事を話しました。 最初は変な話をすると思われた
のか、冗談半分で聞いていた地元の人でしたが、あまりにMさんが
必死で話すので最後は信じてくれました。
 
 昔から幽霊が出ると言われている港や堤防、灯台や漁港などなど…
 何らかの小さな原因が重なり負の連鎖を招いていると説明を受けました。
そこの桟橋も真っ赤な色です。 この朱色には厄病・災害を防ぐ神聖な
色とも言われており、悪い霊や気を防ぐと言われています。
 自分が死んだと理解できない霊たちは、桟橋から陸へ戻ろうとする
のを、この朱色の桟橋が妨害しているのかもしれません…。
 この神社の鳥居の様な朱色の桟橋、もしもこの桟橋が朱色をしていな
ければ、家にまで付いて来ていたかもしれませんね。



何ニャン!ルアーフィッシング > 釣場の怖い話 > 第二十六話〜

 釣り場に赤い灯台とかありませんか…。
 ハッ!! -ω-; 僕の防寒着は赤色だ…。




 道しるべ


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